【白花豆】しろはなまめ
マメ科インゲン属ベニバナインゲンマメ種 英: unner bean, carlet runner bean Phaseolus coccineus L.
- 主な用途 :
- 煮豆、煮込み料理、甘納豆
デンプン質が多く、ホクホクした食感が美味
白花豆の名前を知らなくても、甘納豆に入っている粒の大きな肌色っぽい豆と言えばイメージできる人も多いのでは? 水煮にして茹でた白花豆の茹で上がりのホクホク感は、ジャガイモのようです。煮豆や甘納豆、餡の材料など和菓子系に多く使われていますが、洋食系の料理に幅広く使えます。水煮にした白花豆は、サラダやシチュー、スパニッシュオムレツ、煮込み料理などに、ジャガイモの代わりとして気軽に使ってみてください。
白く美しい花を咲かせる「豆の女王」
白く美しい花を咲かせる白花豆は、江戸時代に観賞用として輸入され、大正時代頃から食用として広まりました。日本では豆を食べ、欧米では白花豆の若莢を食べます。国産の白花豆は、主に北海道で栽培されています。新豆のうちは真っ白で、粒の大きな乾燥豆を水浸けすると更に1.5~2倍近く大きく膨らみます。その存在感から「豆の女王」として扱われ、食べごたえあるおいしい豆です。
茹でる前の水浸け時間を長めにとって、充分もどったところを茹でましょう。新豆のうちは特に皮が破けやすいので、火加減と加熱時間を意識して茹でるのが、ふっくら上手に仕上げるコツ。
虫がつかない限り、悪くなることはありませんが、2年、3年と置いておくと、白い皮は徐々に黄ばんできます。旧穀(収穫から1年以上経過した豆)になると茹で時間が長くかかり、茹でムラも出やすいので、開封した豆は早めに使い切るのが良いでしょう。
食物繊維が豊富で老化防止、美肌づくりにも
ホクホク感の元は糖質が50%と多いこと。その上、タンパク質も豊富です。便秘解消に役立つ食物繊維、エネルギー燃焼を助けるビタミンB1、B2も含んでいます。過酸化脂質を抑制し、老化防止や美肌づくりにも役立つとすれば、現代女性に積極的に食べてほしい豆の代表格と言えるでしょう。白い肌(表皮)が美しく、なめらかな食感とホクホク感は、ほかの野菜や肉、魚料理との相性良し。豆の女王と呼ばれる白花豆は、ふだんの食生活にコーディネートしやすい豆です。

豆の女王、白花豆

大きな粒の肌色っぽい豆が白花豆

白く美しい花
白花豆を使ったレシピ
白花豆のサラダ
ほくほくとデンプン質の多い豆をジャガイモ感覚で、サラダに‥‥お好きな旬野菜と組み合わせて楽しんで
材料
- 白花豆 茹で上がり1/2カップ
- レタスなど葉もの野菜、ベビーリーフなど 適量
- ベーコン 約50g
- お好みの野菜 適量
- 粗挽き黒コショウ 少々
ドレッシング材料(市販品でもOK)
- 塩 小さじ1/2~
- レモン汁 1/2個分
- オリーブオイル 大さじ1+α
作り方
- 白花豆を水洗いし、半日以上水に浸してもどす。
- 大きくもどった豆と水を鍋に入れ煮る。沸騰してアクが浮いてきたらすくい取り、中火で40分ほど煮る。固さをみて火を止める。
- ボウルに水を張って葉野菜を浸し、みずみずしさを呼び戻す。
- ベーコンほか野菜は食べやすい大きさにカット。
- ベーコンを炒める。出てきた脂で、カブ、ズッキーニ、パプリカなどを軽く炒める。
- 塩、レモン汁、オリーブオイルを混ぜ合わせてドレッシングを作る。市販のドレッシングでもOK
- カットした野菜、炒めた野菜、水切りした白花豆を混ぜ合わせ、ドレッシングで和える。
- 葉野菜の上に7を盛り付けて出来上り。仕上げにオリーブオイルを回しかけ、黒コショウをふる。